“フライドチキン”のブランドで、国境を越えて愛されているケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)。
食べやすい骨なしチキンや、ヘルシーで女性から人気なカーネルクリスピーなど、時代の流れやわたしたちのニーズに合わせた美味しいチキンを提供してくれます。
そんなKFCがまったく新しいメニューとして、動物製品を一切使用しないチキンフィレオサンドの発売を開始し、話題になっているのです。
人口肉を使ったチキンフィレオサンド『ザ・インポースター』

動物製品を一切使用していないチキンフィレオサンド『ザ・インポースター』とは、動物の肉を食べない完全菜食主義の「ビーガン」に向けられて作られました。
ザ・インポースターを開発に当たって、KFCの関係者はこう説明しています。
取り扱いはイギリスの一部の店舗のみで、6月17日から4週間限定で販売されています。
日本では取り扱われていません!
人口肉『クォーン』とは?
ビーガンのために作られた、動物の肉を使わないチキンフィレオサンド。
では、何が肉の味を作っているのでしょうか?

その正体は、肉の食用代用品として使われている『クォーン』。
簡単に説明すると、キノコのタンパク質を発酵させた「マイコプロテイン」という。
wikipediaより抜粋
タンパク質にグルコース、固定窒素、ビタミン、ミネラルを加え熱処理し、過剰なリボ核酸を取り除いたフザリウム・ベネナタムの菌株から作られているそうだが、これではピンと来ない。簡単に説明すると、キノコのタンパク質を発酵させた「マイコプロテイン」という。
Newsweekより抜粋
日本では、人口肉『クォーン』について聞いたことがない人の割合が9割と言ってもいいくらい浸透していませんが、ヨーロッパでは30年以上も前からスーパーなどで売られています。
肉にはクォーン、11種類のハーブやスパイスを用いたオリジナルの衣、卵を使わないマヨネーズとなっており、徹底ぶりが明らかです。
人口肉を使ったチキンフィレオサンドの味は?

英メディアによると、クォーンで作られたKFCの『ザ・インポースター』は、実際に食べた人の感想として「見た目も味も普通のバーガーと変わらない」と伝えています。
クォーンは肉によく似た食感で、動物の肉を食べないビーガンはもちろん、ダイエットしたい人からもかなり人気な人口肉なのです。
日本で人口肉が食べられる!
すでに日本に上陸している人口肉があります。
それは、アメリカのベンチャー企業が開発した人工肉『ビヨンド・ミート』。
大豆やエンドウ豆などを主原料とした植物由来のビヨンドミートは、見た目や調理方法で本物の肉にこだわって作られたもの。
まだ日本のスーパーやファーストフードには極端に少なく、味に関してはよく分かっていません。
しかし、実際に食べた人が書いた記事によると、言われなければ豆からできている人工肉だとは気がつかないほど忠実にお肉が再現されているそうですよ。
ファーストフード=太るという概念が、もうすぐ無くなるかもしれないおもしろいニュースでした。