こんにちは。めいたろ(@kusurino_ouchi)です。
突然ですが、みなさんは1日に何時間“座って”いますか?電車で座っている時間、車を運転している時間、オフィスで事務作業をする時間、家で座ってテレビを見る時間・・・。案外、立っている時間よりも座っている時間の方が長いんじゃないか?というほど座る時間って日常的に多いですよね。
しかし、この“座っている時間が長ければ長いほど早死に説”が出ていることをご存知ですか?
座りっぱなしは寿命を削る

ここ数年で、座りっぱなしは寿命を縮めるというデータが増えてきました。
2016年サンパウロ大学では、1日に座っている時間の長さと健康被害について、約60万人の健康データをもとに研究を行いました。その結果、長く座る時間が長ければ長いほど寿命が縮まることが分かったのです。
研究結果からは、1日に3時間以上座るひとは“座りすぎ”とみなされてしまいます。つまり、1日に3時間を超えて座りつづけている人は、それだけで早期死亡率が上がるというわけです。まだそこまで多くの科学的なコンセンサスはありませんが、座りすぎによる運動不足が体に悪いのは確実といえます。
日本は座りすぎ大国
世界20か国のひとが、1日に座る時間が平均5時間なのに対して、日本人が1日に座る時間は、世界平均より2時間もながい“7時間”なのです。つまり、日本は世界でいちばんの座りすぎ大国なのです。

シドニー大学の研究者たちが世界20カ国の成人を対象に、平日の座位時間について調査した結果、日本人が最長で1日420分=7時間であるとわかった。20カ国中でもっとも長い。
引用:岡浩一朗『長生きしたければ座りすぎをやめなさい』
座りすぎによる体調の変化

“第二の心臓”と言われるほどのふくらはぎは、座っていて脚の筋肉をほとんど動かさない場合、活動は停止状態に陥ってしまいます。つまり、下半身におりた血液を心臓に押し戻すポンプの働きが停止して、全身に酸素や栄養を送る血流が滞ってしまうのです。その状態が長引くほど血がドロドロになり、血栓ができやすくなります。
血栓とは
血管トラブルのこと。血栓が血管に詰まれば即死に至ることもあります。ふくらはぎだけではなく、太ももには人体で最も大きい大腿四頭筋という筋肉があり、この筋肉を動かすことで、エネルギー代謝の良し悪しが左右されます。ふくらはぎや太ももの筋肉が活動停止状態に陥ると、糖の代謝に関わる機能や脂肪を分解する酵素の活性が低下し、肥満や糖尿病になりやすくなるのです。
他にも、長い時間座ることで代謝機能が落ちたり血流が悪化したりすることで、さまざまな病気が誘発され死亡リスクを上げます。
・肥満
・糖尿病
・心筋梗塞
・高血圧
・がん
・脳梗塞
・血栓
このように長い時間座ることは、かなり深刻な病まで引き起こしてしまう原因になるのです。では、“座りすぎによる病のリスク”を避けるためには、どのような対策が出来るのでしょうか?
座りすぎを防ぐには?

座りすぎを防ぐために自分できることは、意識して座っている時間を減らすことしかありません。目標として、イスに座っている時間をいつもの2時間ほど減らすことから意識してはじめてみてください。
現在の日本の座りすぎ対策としては、オフィスで立ったままデスクワークができる「スタンディングデスク」を導入している企業や、座りながら運動できるイスを開発するメーカーができたりと、座りすぎの解消に向けて活性化してきています。
仕事中の座りすぎを解消する簡単ストレッチ

一目を気にせずこっそりできるから、大丈夫!オフィスで座りながらできるストレッチを紹介します。
- 椅子に座り、背もたれから背中を離す。
- 右足を上にして脚を組む。
- 右足のつま先をすねの方に近づけるように引きつける。
- 右足のつま先をすねから遠ざけるように伸ばす。
- 左足を上にして脚を組み、3,4の動作をする。
いかがでしたか?
お昼の時間は外へ歩きに出たり、少し遠い場所のコピー機をつかってみたり、車や電車ではなく歩いてみたりして、座りすぎを改善させましょう!