インフルエンザやコロナウイルスの流行などで、ドラッグストアや薬局のマスクも売り切れ状態ですね。
電車や街中でもマスクを着用している人を多く見かけるようになりましたが、マスクを付けることで起こる肌荒れに悩む人も増えたのではないでしょうか?
恐らく、多くの方が付けているのは使い捨ての不織布マスクでしょう。実は、このマスクが肌の乾燥を招く原因になっているのです。
この記事では、不織布マスクを付けることで起こる肌荒れやニキビの原因、それらの対策方法についてご紹介します。
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Contents
なぜ不織布はマスクで乾燥するのか?
『マスクをつけていると、肌が潤う』と思っている方もいるのではないでしょうか?実はそれ、間違った認識なんです。
マスクをつけると吐いた息が水蒸気となり、マスク内の狭い空間で充満している状態となります。この水蒸気が水に変わって、マスクの内側に水滴がつくこともあります。
マスク内の水蒸気や水滴が肌についた状態で、マスクを外したりずらしたりすると、一気に蒸発していきます。
蒸発する際に、角質層の水分が奪われるため、乾燥が進行してしまうのです。
水蒸気で一時的に肌が潤うような感じがしますが、マスクで肌を覆ってしまうことは乾燥が進みやすい状態なので注意が必要です。
例えば、スチーマーを想像してみてみると分かりやすいかもしれません。
スチーマーは蒸気を当てているときは潤った感じがしますが、蒸気が肌についたまま何もしないと肌が乾燥しますよね。
不織布マスクは乾燥だけじゃない!肌荒れも起こる

「不織布マスクで肌が乾燥する」ということ以外にも注意したいのが、肌荒れも起こることがあるということです。
なぜ不織布マスクで肌荒れが起こるのか、ご紹介していきます。
不織布マスクで肌荒れする原因とは?
肌荒れが起こる原因①摩擦
マスクをつけると、マスク本体だけでなくゴムひも部分が顔に触れ、肌に摩擦が起こります。
擦れた部分の肌は傷つき、それによって肌荒れを引き起こしやすくなります。
摩擦によって角質層が傷つけられると肌の保水能力が低下するため、乾燥が進んでしまうこともあります。
肌荒れが起こる原因②マスク繊維によるもの
マスクを選ぶ際に、マスクの繊維にこだわったことはありますか?おそらく、ほとんどの人が『No』と答えるでしょう。
マスクにはガーゼタイプのものと、不織布タイプのものの2種類があります。
使い捨ての不織布マスクを使用している人の割合が圧倒的に多いと思われますが、不織布タイプのものは複数の繊維が絡み合ってできているため、ガーゼタイプのものよりチクチクするなど肌にダメージを与えやすく、刺激になったりかぶれが起こることがあります。
肌荒れが起こる原因③雑菌の繁殖
上記でも紹介しましたが、マスクをつけると吐いた息が水蒸気となり、マスク内の狭い空間で充満した状態になります。
この状態ではマスクの中が蒸れやすくなり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。 この雑菌によって、肌にニキビができることがあります。
特に、呼気によって湿度が高くなる口周りは、ニキビの原因となる細菌が繁殖しやすい環境なため、ニキビができやすくなります。
不織布マスクで、乾燥や肌荒れが起こる原因について紹介しましたが、もちろん乾燥の原因はこれだけではありません。
エアコンによる空気の乾燥や、手洗い・アルコール消毒による水分の蒸発などでも、お肌の乾燥は進行します。
マスクによる肌荒れを防ぐ方法は?

ウイルスなどの感染予防に役立ってくれるマスクですが、肌にとっては負担が大きいもの。
マスクによる肌荒れやニキビを防ぐには、以下のようなことに気をつけると良いでしょう。
マスク着用時の注意点①刺激の少ないマスクを選ぶ
同じ不織布のマスクでも、製品によって肌触りのなめらかさやサイズなどがかなり異なるものです。
「敏感肌用」などと表示された製品には、肌への刺激が少ないものが多いでしょう。また、サイズが合わないマスクは摩擦が起こりやすくなります。
できるだけ自分に合うサイズ、素材のマスクを選んで着用するようにしましょう。
マスク着用時の注意点②マスクをはずす時間を作る
休憩時間や、仕事中でもマスクを着用しなくても良い場面では、意識してマスクをはずす時間を作るようにします。
常に着用している場合と比べ、肌への負担が少なくなるとともに、通気性を高めることでニキビ予防にもつながります。
マスク着用時の注意点③スキンケアを丁寧に行う
マスクがあたる部分の肌は、摩擦によってバリア機能が低下しがちです。
洗顔やクレンジング時にはできるだけ刺激を避けるとともに、しっかりと保湿ケアを行うことでバリア機能の保全を心がけましょう。
不織布マスクを外した時に!おすすめのミスト化粧水を紹介
マスクをつける前にもよく保湿してほしいのですが、外した際もよく保湿しておきましょう。
『ミスト化粧水』など、スプレー式の肌の水分補給アイテムを使ってシュッとしてもいいですし、化粧直しをするときによく保湿しておくのもいいですね。
⇓おすすめのミスト化粧水はこちら。
『清潔なガーゼ』も肌荒れ予防に効果あり
マスクと肌の間に『清潔なガーゼ』をいれるだけで、不織布の繊維が肌に直接あたり肌がすれるなどの刺激が少なくなり、かぶれや赤み、痒みを予防できます。
マスクと同じくらいのサイズのガーゼを何枚かを、いつでも交換できるように手元に清潔に保管しておいてください。
マスクの中にいれたガーゼが湿ってきたら、新しいガーゼと交換するようにしましょう。
不織布マスクを定期的に取り替える
午前・午後で一回は取り替えておきましょう。
使い捨てマスクの交換は、清潔が保たれるだけでなく、雑菌などの繁殖も防げます。この時もしっかり保湿をしておきましょう。
それでも肌が荒れてしまう…。普段のスキンケアを見直しましょう
「マスクを定期的に変えているけど、肌がガサガサする…。」
「しっかり肌のお手入れをしているのに、乾燥している…。」
このように、肌の乾燥対策をしているにもかかわらず、肌荒れや乾燥に悩んでいる方も、少なからずいらっしゃると思います。
そのような方は、気付かないうちに『肌を刺激』してしまっている可能性が高いです。
肌への小さな刺激も、積み重なると肌へは大きな負担となり、肌表面の角層が薄くなってしまったり、傷がついてしまったりします。
そうなると、肌のバリア機能は低下し、角層の水分は減り、肌は乾燥してしまうのです。
普段何気なく過ごしていても、自分が気づかないうちに『肌を刺激』していることがあります。
次では、肌を傷つけてしまっていないか、チェックしてみましょう。
私生活、スキンケアは大丈夫?肌刺激チェック
①クレンジングは時間をかけて、念入りにマッサージしている
②洗顔料の泡を長時間肌にのせている
③スクラブが好きで頻繁に使っている
④化粧水や乳液を使うときはコットンで肌をパッティングしたり、肌に塗り込んだりしている
⑤ファンデーションを塗るときは、肌にしっかりと密着させるためにスポンジやパフで重ね塗りをしている
⑥Tゾーン対策の皮脂を抑える化粧品を、顔全体に使っている
⑦1日のうちで、マスクをしている時間が長い
⑧顔に手を当てるクセがある
⑨顔に髪がかかるヘアスタイルをしている
⑩うつ伏せで寝る習慣がある
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いくつか当てはまるものはありましたか?
これらは肌を刺激してしまうダメな習慣なので、注意が必要です。
解説:①と②について(クレンジングと洗顔)
クレンジング料や洗顔料には界面活性剤が使われています。汚れをすっきりと落とすために必要な成分ですが、必要以上に長い時間肌にのせていると、肌にとっては刺激となります。
クレンジングや洗顔はできるだけ短時間で行い、洗い流す過程はていねいに行うようにしましょう。
解説:③について(スクラブ)
スクラブは古くなった角質を落とす効果がありますが、頻繁に使うと必要以上に角質を落としてしまいます。
なので、使う頻度は週に一回など注意が必要です。
解説:④と⑤について(コットン・スポンジ)
コットンやスポンジ、パフで肌をパッティングしたり、こすったりすることが刺激となることがありますので、化粧水や乳液、リキッドファンデーションをつけるときは手や指を使うことをおすすめします。
解説:⑥について(Tゾーン)
顔の中でもTゾーン(額・鼻・あご)とUゾーン(頬・口のまわり・フェイスライン)では、皮脂量や水分量が違う方がほとんどです。
一般的にはTゾーンは比較的皮脂量が多い部分、Uゾーンは比較的皮脂量が少ない部分です。
それにもかかわらず、Tゾーン対策の皮脂を抑える化粧品をUゾーンにまで使っていると、Uゾーンに対しては皮脂を取りすぎるという刺激になることがあります。
これは、それぞれの方の肌質によっても異なってきますので、まずは自分の肌質をよく知って、化粧品を使い分けることが大事です。
解説:⑦から⑩について
これらは全て、肌に触れるものが刺激となっているケースです。
うつ伏せで寝る癖がある方など、すぐに直すのは難しい習慣もありますが、お肌の刺激を少なくするためにも行動してみましょう。
おわりに
マスクによる肌の乾燥、肌荒れの原因が分かっていただけましたか?
また、マスクだけでなく日々のスキンケアや習慣の中で『肌への刺激』をできるだけ減らしていかないと、顔乾燥だけでなく、シミやシワ、たるみを引き起こす原因となってしまいます。
皮膚の一番上にあって水分をキープしている表皮の厚さは、わずか0.2mm。
この薄い表皮を守るためには、できる限り刺激を与えず、やさしくていねいにスキンケアをすることがとても大切になります。
お肌の美しさを妥協せず、マスク予防も行い、健康的な日常生活を送りましょう。
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