こんにちは!
理学療法士のたけしー(@miyatake_PT)です。
今回は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)のあれこれについて触れていきまーす!
この記事をみて頂ければ、COPDの簡単な概要や、予防について知ることができます。
Contents
「COPDって」ってどんな病気?

COPDを簡単に言うと、肺に炎症がおきる病気です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病名は、最近だと少しずつ聞くこ機会が増えて来ましたね。肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれる病気の総称です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状は?
COPDでは、肺の内部が破壊されたり気管支が狭くなって、息苦しさ、とくに息を吐き出しにくいという症状が現れます。
多くの場合、せき・たんが長く続きます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因は?
COPDは主に、タバコなど汚れた空気を長年吸い続けた結果として発病します。
肺気腫と慢性気管支炎の症状は重なって現れることが多く、今では国際的にCOPDという病名で統一されています。
タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸うことで生じた肺の炎症性の病気で、喫煙習慣がある中高年に発症する生活習慣病ともいえますね。
専門的には、気管支を広げる薬を使っても1秒率が70%未満で、それが他の病気によるものではないとき、COPDと診断されます。
1秒率とは、息をめいっぱい吸った後、できるだけ速いスピードで息を吐き出す。
その最初の1秒間で吐き出せた量を肺活量で割った値です。

COPDは進行性の病気です。
初めのうちは、階段を上るなどの運動時だけ症状が現れるので年のせいかなと見過ごしがちですけど、だんだんと軽い動作でも息苦しくなってきます。
進行するとどうなるの?
COPDが進行すると、普段の活動量はさらに低下し、食事をとることも大変になって栄養状態が悪化したり、肺の障害から血圧や心臓の合併症もひきおこすケースがあります。
数字で見るCOPD(慢性閉塞性肺疾患)

- 40歳以上の患者数は530万人
- 年間医療費は、2兆1,507億円
- 年間死亡数は、1万6,184人
- COPDは世界の死因の第4位
- COPDの患者さんが肺がんになる確率は、COPDでない人の5倍
COPDの予防と治療

COPDで傷付いた肺を元に戻す方法は、ないとされています。
ですが、その時点で残っている肺の働きをそれ以上低下させないようにすることが大切です。それがCOPDの基本的な治療になりますよね。
『どんな病気?』のところでもお伝えしたCOPDの原因は、汚れた空気を長年吸い続けることです。
大気汚染や煙の出る暖房器具などが原因となることがあるようですけど、原因のほとんどはタバコです。実際に患者さんの約9割は喫煙者か前喫煙者だと言われています。
ということは・・・
COPDの予防法は、タバコを吸わないことです。
実際の治療では、禁煙とともに症状に合わせて気管支を広げる薬や痰の切れを良くする薬などが処方されることがあります。
薬のほかに、息を吐くときに口をすぼめたり、呼吸器リハビリテーション(ふだん使っていない筋肉を使って呼吸をしやすくする)なども、症状の改善が認められたという報告もありますね。
薬の効果は、タバコを止めることによってということを前提に。
感染症などをきっかけに病状が急速に悪化する急性増悪という時期があります。
これは命に関わることがあり、繰り返すと病気の進行が速くなるため、症状が悪化したと思ったらすぐに受診をおすすめします。
また、COPDの方は喫煙歴が長いこともあり、がんになる可能性も高くなるので、がん検診も受けるようにしましょう。
COPDに関連する生活習慣病

★の数が多いほど関連が強いことを意味しますよ。
★★★…肺がん
COPDは肺がんになる危険性が高く、さらに肺がんになってしまったあとの治療にもCOPDが影響を及ぼす可能性が。
★★★…タバコ
最大の危険因子はタバコを吸うことです。