『脳梗塞』という言葉は、みなさんご存知の通り、テレビやニュースなんかでもよく聞く脳の病気ですよね。
しかし、脳梗塞とはどんな症状なのか?どのような人が発症するのか?知らない方のが多いのではないでしょうか?
今回は脳の病気『脳梗塞』にフォーカスをあてて紹介していきます。
Contents
脳梗塞について
脳梗塞って、どんな病気?
脳梗塞とはズバリ!
脳の血管が詰まる(つまる)病気です。

脳卒中と聞くこともあるかと思いますが、大きくは脳梗塞と脳出血に分かれます。
梗塞や出血にも種類がありますが、今回は脳梗塞にフォーカスしますね(^^)
と思った方もいると思います。
簡単に説明すると、梗塞とは、脳にある血管の部分で血液の流れが止まってしまい、必要な血液が無い場所の細胞(cell:セル)が死んでしまうことです。
ちなみにドラゴンボールの人造人間セルの由来もこの細胞ですよ!

脳の細胞はほとんど再生しないので、命が助かっても後遺症が残ることが多いです。
また、日本人の死亡原因としても上位になっています。
日本人の脳梗塞での死亡率は?
これは、厚生労働省の発表です!
2017年の日本の3大死因と、それに続く死因別死亡率の順位は以下の通りです。
- 悪性新生物(27.8%)…癌(がん)
- 心疾患(15.2%)…心筋梗塞など
- 脳血管疾患(8.2%)…脳梗塞や脳出血
- 老衰(7.6%)
- 肺炎(7.2%)
- 不慮の事故(3.0%)
- 誤嚥性肺炎(2.7%)
- 腎不全(1.9%)
- 自殺(1.5%)
- 血管性及び詳細不明の認知症(1.5%)
- その他(23.4%)
出典:厚生労働省「2017年 人口動態統計月報年計の概況」
また、性別の違いでも、脳梗塞が死因である順位は変わってきます。
男女別の死因順位
男性の死因ランキング
- 悪性新生物
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 肺炎
- 老衰
- 不慮の事故
- 誤嚥性肺炎
女性の死因ランキング
- 悪性新生物
- 心疾患
- 老衰
- 脳血管疾患
- 肺炎
- 不慮の事故
- 誤嚥性肺炎
- 血管性及び詳細不明の認知症
※イメージしやすいようランキングと表記
脳梗塞の原因は、大きく分けて二つあります。
1つは、脳の血管そのものに起こる動脈硬化(脳血栓症)です。☜血管が硬くなる

脳の血管が硬くなり血管が狭くなり、血液の流れが悪い部分ができていると、
ちょっとした血圧の変化などをきっかけに、その部分に血栓(けっせん=血の塊)ができて、血液の流れを塞いでしまいます。
もう1つは、脳でなく心臓の出来事によるものです。
大部分は、代表的な不整脈である心房細動(しんぼうさいどう)の結果、心臓の中にできた小さな塞栓が血液の流れに乗って脳の血管に運ばれてきて、そこで血流を塞いでしまう(脳塞栓症)という、起こり方です。

脳梗塞の発作が起きると、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らないといった症状が現れ、時間とともにひどくなっていきます。
これらの症状が突然現れたら、躊躇せずに救急車を呼ぶことが、なにより大切です。
数字でみてみよう脳梗塞
では、脳梗塞に係るものを、分かりやすいように数字でみてみましょう。
- 脳血管疾患の患者数は、117万9,000人
- 脳血管疾患の年間医療費は、1兆7,730億円
- 脳梗塞の年間死亡数は、6万6,058人
- 脳卒中による年間死亡者数13万人のうち、約6割が脳梗塞
- 介護が必要になる原因の第1位、約2割が脳梗塞などの脳卒中
脳梗塞の予防と治療
最初の方でお伝えした脳梗塞の原因覚えていますか?
血管がつまることでしたね、、なので予防としては血の塊ができにくいようにしておく必要があります!
つまり「血液サラサラ」の状態が良いわけです。

こまめに水分を補給すること。からだが脱水傾向にあるとき、血液はドロドロになり、固まりやくすくなります。
つまり、脳血栓による脳梗塞が起きやすくなります。
脳梗塞は高齢者に多い病気ですが、高齢者は身体(からだ)の水分が少なくなっても喉の渇きをあまり感じないことがあります。
皆さんの周囲の高齢者の方でもあまり水分をとらない、という方も多いのではないでしょうか?
対策方法!
その対策として、例えば夜寝る前に、また夜中トイレに起きたときなどに、コップに3分の1から半分程度の水を飲むと良いです。
脳血栓をおこす動脈硬化の予防には、その危険因子である高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などをきちんと治療すること、そして禁煙が必要という流れになってきます。
一方で、脳塞栓による脳梗塞については、心房細動など、不整脈の管理が重要です。
心房細動による脳塞栓を防ぐ目的で、血液を固まりにくくする薬が処方されるケースもあります。
脳梗塞の発作が起きてしまったときに大切なことは、1分でも早く専門的な治療を受けることです。
治療開始までに要した時間の長短が、発作後の予後(命が助かるか否かや、麻痺の程度)に大きく関係してきます。
※脳梗塞の発作と同じような症状が現れて、ごく短時間で自然に治る「一過性脳虚血(いっかせいのうきょけつ)」という発作があります。
これは本格的な脳梗塞の前触れであることが多いので、治ったからといって安心せずに、すぐに診察を受けてください。
関連する生活習慣病
★の数が多いほど関連が強いことを意味しますよ!

★★★
高血圧
→脳梗塞の重大な危険因子です
★★☆
心筋梗塞、狭心症
→脳梗塞と同様に、動脈硬化が進行すると起こる病気です
★★☆
脳出血
→脳梗塞とともに脳卒中(脳血管疾患)に含まれる病気です
★★☆
動脈硬化
→脳梗塞の主要原因です
★☆☆
高血圧脂質異常症(高脂血症)糖尿病肥満症/メタボリックシンドローム
→脳梗塞を引き起こす動脈硬化の危険因子
まとめ
一言で表すと「血液サラサラにしよう」 ですね。
今一度、ご自身の生活習慣振り返ってみるのも良いかもしれません(^^)
最後までご覧いただきありがとうございました!
にしても、アイキャッチ画像の脳が、考える人にみえる。