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「看護師が転職するなら3年目」は本当?3年目での転職を成功させる方法や人気の転職先を紹介

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看護師になった人の他の病院への転職率は、
一般企業の転職率よりもかなり高いとされています。

看護師はつねに人手不足のため、いつでも歓迎されるといった理由もありますが、
そのなかでも、初めに勤めた職場からの転職を検討する人が増えるタイミングは「3年目」といわれています。

3年目は看護師の転職に最適なタイミングともいわれており、
実際に3年目に他の病院に転職する看護師が多いのも事実です。

ここでは、「看護師が3年目で転職を考える人が多くなる理由」や、「就職3年目の看護師の転職は本当にベストタイミングなのか」、「3年目での転職を成功させる方法」についてご紹介します。

看護師に転職が多い理由

まずは、看護師業界に
転職・離職が多い理由を見ていきましょう。

1.看護師の求人は絶えず多い

転職が多い背景には、
転職先が見つかりやすい」ということがあります。

  1. 国家資格であるため誰でもなれる職業ではない
  2. つねに看護師不足で多くの医療機関が看護師を求めている
  3. 職場が変わっても仕事内容は共通面が多い

このように、看護師は一般企業よりも転職しやすい環境にあり、
転職をしようとしている看護師を受け入れてくれる医療機関もたくさんあります。

2.結婚、出産、育児をきっかけに転職

日本全国で働く看護師のうち、9割以上が女性と言われています。

女性は結婚、妊娠、出産、育児によって仕事を続けられなくなるケースが少なくないため、これも離職・転職率の高い理由のひとつです。

産休・育休制度がしっかりしている病院であれば、
産休・育休後に戻ってくる看護師が多い場合もあります。

 

ですが、出産を機に勤めていた職場を辞めて、
落ち着いてから別の医療機関に就職する方も多くいます。

育児をきっかけとする離職の場合、ブランク期間が1年から2年という方が最も多いのですが、
中には5年、または10年以上を経て復職を目指す看護師もいます。

3.キャリアアップのために転職

仕事に関する自らのスキルアップ、収入アップ、キャリアアップのために転職するケースも多いとされています。

もちろん、同じ現場で長く勤めながら地位向上を目指す方法もありますが、
上位の資格を取得したい看護師の場合、働きながらの勉強がむずかしいとなると、
勤務時間の短い現場に移ることで、勉強のための時間を確保する方もいます。

大学病院でスキルを磨いたあと、民間病院に移り、
主任、病棟師長、看護部長、などとキャリアアップする方も多くいます。

ナース
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これらの理由で、看護師の転職率・離職率を高めているといえます。

 

また、「3年目は看護師の転職に最適なタイミング」といわれることがあり、
勤続3年目で転職を考える看護師も多い言われていますが、実際はどうなのでしょうか?

次では、看護師が3年目で転職を考えるケースが多くなる理由をご紹介します。

看護師が3年目で転職を考える理由とは?

看護師は勤続3年目、
または3年以降に転職を考える人が多いとされています。

ここでは、
看護師が3年目に転職を考えだす理由についてご紹介します。

3年目看護師の転職理由①仕事に慣れて心に余裕が出る

「石の上にも三年(いれば暖まる)」ということわざがあるように、看護師の勤続3年目は、「仕事で一人前になるタイミング」とされています。

看護師としての知識や業務をあらかた習得でき、
日常の業務のなかで分からないことがほぼなくなる時期でもあります。

 

仕事が身につくと、心にも余裕が出てくるため、

ナース
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環境を変えてがんばりたい!もっと自分を成長させたい。

と思い始める看護師が増えるため、
これが看護業界の高い転職率につながると考えられています。

3年目看護師の転職理由②職場の満足できない部分が見えてくる

はじめの1,2年目は、知識を蓄え業務をこなすことでいっぱいの新米ナースですが、
3年も同じ病院で働けば、勤め先の労働状況、給与の状況が把握できてくる時期です。

その上でもし、昇給の目途もあまり立たず、
キャリアアップによる収入アップも見込めないとなったら、転職を考える人も出てくるでしょう。

実際に、勤続3年目で転職を検討した人のおもな理由の1位は、

ナース
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給料が少ない。満足できない…。

というものでした。

3年目看護師の転職理由③責任の重さを感じ心機一転したい

先に述べたように、3年目は仕事に慣れる時期です。

「一人前の看護師」とみなされることで、
責任の重い仕事や後輩の指導などを任せられる機会も増えてくるでしょう。

これがプレッシャーとなることで、
転職で心機一転して環境を変えたいと考える人も増えます。

3年目看護師の転職理由④「お礼奉公」の時期が終わるタイミング

看護業界には、「お礼奉公」と呼ばれる慣例があります。

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看護を学ぶために奨学金を利用した学生さんが、
その返済免除のために、一定期間指定の病院に勤める
というものです。

奨学金返済免除のために指定の病院に勤める期間が、だいたい就職から3年のケースが多いため、

勤続年数が3年経過すれば自由に職場を変えることができるので、転職に対して積極的になる看護師が増えるというわけです。

看護師の「3年目」は、本当に転職に向いている?

看護師が転職するタイミングで多くなる「3年目」ですが、
実際のところ3年目の転職は本当にベストタイミングといってよいのでしょうか?

1.基本的には「向いている」時期

3年目の看護師の転職事情は、好条件であるといえます。

入社1年目の新人のうちに転職するケースとは違い、
3年勤めていれば看護師としての業務はおおむね習得できているため、即戦力とみなされる可能性が高いと考えて良いでしょう。

 

また、3年目の看護師の多くは20代で若いため、
体力的にも問題なく、将来性も文句なしと考えられます。

2.おすすめの勤続年数は「丸3年」

3年目は看護師の転職にとっては好機であることに変わりはありませんが、
可能であれば「丸々3年間」勤めてから転職するのがおすすめです。

理由は、職場の規定で丸3年以上勤めることで「一時金(退職金)」が支給されるケースが多いからです。

転職を考えているのであればなおさらお金がかかるので、
せっかくなら丸3年勤務し、退職金をもらってから辞める方がおすすめです。

【看護師用】3年目の転職を成功させる方法

比較的転職には向いている3年目の看護師ですが、
せっかく転職するなら何ら環境を変えられないよりは、少しでも好条件で転職したいもの。

ここでは、
看護師3年目の転職成功のポイントについてご紹介します。

1.賞与をもらうタイミングで、前職を退職しよう

「もらえるお金をもらって辞める」のは、転職活動の大原則です。

ボーナスはきっちり支給してもらってから前職を辞めるようにしましょう。

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転職先に後悔しないためにも、転職活動にはお金が必要なのです!

2.必ずキャリアアップを視野に入れる

勤続年数が3年目になれば、
どんな職場に転職しても「即戦力」とみられている高い意識を持ちましょう。

新人気分でいれば確かに楽ですが、
将来の自分を想像できるキャリアプランを考えた転職ができたほうが、自分の収入にももちろん繋がってきます。

  • 昇進、資格取得のチャンスがあるか?
  • 専門的な勉強ができる体制が整っているか?
  • さまざまなスキルを持った看護師がその分野で活躍できているか?

これらの要素をチェックし、
キャリアをしっかり積み上げられる転職先を探すのがポイントです。

3.看護師3年目の転職で人気な職場とは?

3年目で転職を成功させる看護師に人気が高いのは、
以下の病院です。

  1. 急性期医療中心の病院
  2. リハビリ系病院
  3. 美容系の病院

急性期病院は、技能や知識を磨いてスキルを上げるには最適と考える看護師が多いようです。

それに対して、リハビリテーション中心の病院は、
急性期病棟などで目まぐるしく働いてきた看護師が「患者さんとのコミュニケーション中心の医療に携わりたい」と考えるケースが多いためといわれています。

また、美容系病院の人気が高い理由は、
夜勤などがほとんどない職場で、高収入が望めるのためです。

若い看護師が活躍できる現場でもあるため、
若いうちに稼いでおきたいと考える方に人気があります。

まとめ

  • 就職3年目の看護師の転職について
  • 3年目の転職は最適なタイミングなのか
  • 3年目の転職を成功させる方法
  • 3年目の看護師が選ぶ人気病院

この記事では、上記の内容についてご紹介しました。

就職3年の看護師にとって、
転職は好機であると考えてよいでしょう

 

もちろん転職活動にも工夫が必要で、
キャリアアップができるか、給与に不満はないかなど、
できるだけ多くの情報を得て、ご自身に合った転職先を上手に探しましょう。

 

自分に合う理想に近い職場を見つけるには、
看護師専門の転職サイトに登録する方法もおすすめです。

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