看護師はどこも人手不足の状態。
一般企業よりも転職はしやすいと言われていますが、だからといって履歴書や面接対策を一切しないというわけにもいきません。
「看護師の転職ってどんなことを聞かれるのかな…」
「上手く答えられないかも…」
「落ちたらどうしよう…」
など、転職には多くの不安が付きものですよね。
そこで今回は、少しでも転職を希望している看護師さんの不安を軽減できるように、
「転職を成功させる10のポイント」をご紹介します。
Contents
転職を失敗させる考え方とは
転職活動に対する不安をあげだしたら、キリがありませんよね。
自己アピールに慣れている、初対面の人と話すことにまったく緊張しない人は、あまり苦戦することはないかもしれませんが、そのような強靭なメンタルを持っている人はほとんどいません。
緊張して当たり前なのです。
しかし、マイナスな考え方ばかりしていると、余計に失敗を引きおこす原因にもなってしまいますよ。
1.ネガティブな気持ちで自信がない
失敗を心配したり、予測のできない漠然とした不安を抱えたまま転職活動に挑むのはやめましょう。
ネガティブな気持ちは、行動や態度にも表れやすいため、「この人に仕事を任せて大丈夫だろうか?」と面接官側にも不安が伝わってしまうことがあります。
そうならないためにも、物事をマイナスな方向ではなく、プラスに考えてみて下さい。
など考え方を変えることで、少しずつ自然と前向きな気持ちを得られるはずです。
たかが、気持ちの問題と思うかもしれませんが、前向きな気持ちでいることは必ず転職先にも思いが素直に伝わり、転職成功に近づくことができます。
2.求人(病院)側の意向を気にしすぎる
採用担当者や面接官、病院側の意向を気にしすぎて、求められる人材をむりに演じるのはやめましょう。
というように、求人側のことばかり考えていると、
自分自身を出すこと・知ってもらうことがむずかしくなってしまいます。
求人側の求める人材を演じて採用になったとしても、いざ働くとなったときに病院側とミスマッチが起きてしまう可能性もあります。
必ずしも、求人側の良いところだけを伝えるのではなく、自分自身の魅力や考え方についても伝えることができたら良いですね。
看護師の転職を成功させる10のポイント

1.自信をもつ・前向きに考える
この記事を読んでいる方の多くは、「転職を成功させたい!」「失敗しないためにも対策を知っておきたい!」と考えているはずです。
転職という新しいチャレンジをしているのですから、その過程で不安を感じてマイナス思考になるのは、当然と言ってもいいのかもしれません。
ですが、転職をする際、
どんな離職理由があっても転職をすることは全く悪いことではないということを覚えておいてください。
とくに20代の方は若くてフレッシュなため、体力面でも期待されていることが多いですし、勤続年数の長い方であっても知識と経験があるため、即戦力として求められます。
転職をポジティブに捉えたほうが、たくさん可能性が広がっていきますので安心してくださいね。
2.採用担当者目線で応募理由を考えすぎない
応募理由のステップで何を書けばよいのか、採用担当者目線で理由を書けばよいのかといろいろと思考を巡らせて悩んでいる人がいるかと思います。
応募理由がどれくらい重要視されるのかは求人施設によって違うかと思いますが、どんな理由でも応募した求人施設の病院でどのような看護や仕事をしたいと書くだけで大丈夫です。
それだけで応募理由は十分に伝わりますので、採用担当者目線で応募理由を書く必要はありません。
3.求人側(病院)の情報収集は必須
転職失敗談の中でも多いのが、
「面接を受けた病院のことをあまり調べていなかった」というもの。
面接官や採用担当者に、病院のことについて質問されたが何も答えられなかったというのは失礼ですし、とても気まずい空気になります。
また、病院によっては、扱っている分野について質問が来ることもあるようです。
普通の面接だと思っていたら、「腎臓の機能は?」と、まさかの問題出題!
頭が真っ白になった。そういえばここは透析で有名な病院…
尿の生成、血圧調整しか出てこなかった…結果は不採用。(5年目/26歳)
「この病院の印象は?」と聞かれて…
何も出てこなかった…完全に準備不足。
せめて病院のホームページをしっかり見ておけばよかった。(3年目/25歳)
自分の受けようとしている病院のホームページくらいは、目を通しておくことが大切です。
また、受ける病院のことを調べておいた方が、自分のどんな知識や看護経験をいかして、どんなことが出来るのか・力になれるのかを説明することが出来ます。
4.退職理由はネガティブでも、 転職理由はポジティブに
前職場を退職した理由について質問してくる求人施設は多いかと思いますが、事実や経緯をそのまま答えることができたら問題ありません。
しかし、前職を人間関係などで辞めている場合、「他人のせいで退職に追い込まれ、転職活動をしている」などの理由を話しても、あまり良い印象を受けません。
「師長や先輩から嫌がらせを受け…」と答えたら、その場がなんとも言えない気まずい雰囲気になった。
実際本当の理由だけど…
理由を他人のせいにしたのは良くなかったかも。(3年目/24歳)
採用担当者や面接官は、応募者の全体を知るために退職した理由について質問するだけです。
真面目に質問を受け取りすぎず、「こちらの病院のこういったところに関心を持ち、自分のスキルアップのために・・・」といったようにポジティブな転職理由にしましょう。
5.面接時は自分を全部伝える必要はない
面接の時に自分の良さを全部伝えようとして、必死に話してしまうこともあるかもしれません。
しかし、一方的に話すのは逆効果です。
質問の内容は覚えてないけど、5分以上一方的に話し続けてしまった。
面接官だった副院長のため息でハッと我にかえりました。(8年目/29歳)
多少の緊張の中でも、リラックスした状態で採用担当者との言葉のキャッチボールをすることで意識してみてください。
準備していた全部を伝えようとすることは必要ありません。
もちろん、伝えたいことは話しても大丈夫ですが、簡潔に伝えられるように考えておくことが大切なのです。
6.面接時は自分の看護観を伝える
「なぜここ(病院,診療科)を選んだのですか?」…面接でよく聞かれる質問ですね。
その場合、働きたい理由を並べるのではなく、自分のしたい看護や仕事が求人施設に合っていたからというように伝えることで、明確に看護観を含めて今後の働き方やキャリアの考え方なども伝えることが出来ます。
絶対に入りたい病院がある方の場合は、
- ここの病院でしかできないこと
- ここの病院だから発揮できる自分の看護スキル
を話すと、より採用担当者の心をグッと掴めるかもしれません。
7.面接時は採用担当者の反応を伺わない
面接を受けていると、自分の発した言葉ひとつひとつに面接官がどのような反応をされているのか気になるかと思います。
ですが、面接官の反応を伺うことで次に自分の発する言葉に緊張や不安をもたらす可能性があります。
もちろん、面接官の反応は気にせずにいることが望ましいですが、気にせずにいることは難しいかもしれません。
しかし、採用担当者が面接を設けている時点で、あなたを落とすための面接ではないため、面接官の顔色は意識しずぎないようにしましょう。
8.答える練習はしておく
就職や転職活動において、「わたしは自然体で挑む。」という人も時々いますが、それが成功するのは、高いコミュニケーション能力を持つ人か、緊張しない肝が据わった人くらいですしょう。
大抵の人は実際に採用担当者を前にすると、思ったように言葉が出てこなくなったり、頭が真っ白になってしまうことがあるでしょう。
面接は過信せず、十分に練習することが大切です。
家族や友人でもいいので、面接の練習をすることで少しでも不安を減らして挑むようにしましょう。
9.未経験のこともポジティブに考えて良い
面接において、経験したことのある分野について話すことは可能ですが、経験したことのない分野について答えることは多少不利になると考えてしまう人がいるかもしれません。
ですが、未経験だからといってマイナスポイントになることはありません。
むしろ、これから新しい場所で学んでいける機会があったり、学んでいく過程で興味がより出てきたりとプラスにとってもらうことが可能です。
そのため、未経験のことについてありのままにポジティブに伝えることも大切です。
10.ありのままの自分を伝える
最後に、転職活動の応募から内定までの間、求人施設の複数の採用担当者の方と話をしたりする機会が何回かあるかと思います。
自分の持つありのままの人間性は自然と伝わるので、深く考えたり裏を読んだり、求人側の理想の人間を演じたりせず、自分らしさをアピールしてありのままの自分を見てもらいましょう。
新しい職場に応募する時点から等身大の自分でいることで、働いた後も自然体でいられるだけでなく、病院側とのミスマッチを防ぐことにも繋がるのです。
まとめ
看護師が転職を成功させるポイントは、分かっていただけましたか?
人や命とかかわる仕事において、あまりにも自信が無かったりマイナス思考であっては、病院側だけでなく患者さんにも伝わってしまいます。
等身大の自分を知り、自分の看護観を持つことが、今後の転職活動に有利にはたらくでしょう。