1~3月にピークが訪れる花粉症、今や国民の4人に1人は花粉症といわれるほど多くの方が罹患しています。
薬で症状を抑える、マスクやサングラスでケアをする、などの対策を行っても、くしゃみや鼻水などの不快感と付き合いながら過ごさなくてはなりません。

そこで今回は、少しでも花粉症の症状をスッキリさせるために、精油(せいゆ)を利用したアロマテラピーをご紹介します。
アロマテラピーとは、香り(アロマ)によるセラピー(療法)で、フランスでは医療の現場でも利用されています。
日本では、医療での利用は少なく民間療法としての広まりを見せています。
今回は、家庭でも手軽にできて、スッキリとした爽快感が得られる花粉症ケアをご紹介します。
そもそも「精油」とは?

アロマテラピーに利用する「精油」とは、植物の香り成分を抽出したエッセンスです。
具体的には…
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。
各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
出典:公益社団法人 日本アロマ環境協会
植物から抽出した天然素材のみが精油といえるもので、香料や色素などが添加されたものは精油とはいえません。
精油を始めて手に入れる方は、専門店などでアドバイザーの説明を受けて購入する必要があります。
乳幼児がいる家庭では精油の扱いに十分注意し、手の届かないところで保管しましょう。
鼻スッキリ! マグカップ吸入
花粉症で鼻がムズムズするとき、スッキリとした爽快感が得られる『マグカップ吸入』をご紹介します。
- マグカップにお湯を入れ、ユーカリかペパーミントの精油を1滴垂らします。
- 蒸気とともに拡がる香りを鼻から吸い込みます。刺激のある精油なので、湯気に近づくときは眼は閉じておきましょう。
- 蒸気が出なくなったら、精油は足さずにお湯を足します。
「ユーカリ」はコアラが好んで食べる植物として知られ、すっきりとした清涼感ある香り。粘膜の炎症を和らげ、鼻詰まりに効くとされています。
「ペパーミント」はガム、歯磨き粉、飴などの原材料として、また、ハーブティーとして広く知られています。鼻詰まり、不快な症状からくる頭痛を緩和する効果があります。
間違って飲まないように気をつけましょう!
〇精油の種類は豊富

ユーカリやペパーミントだけではありません。
他にも、「ラベンダー」の精油は鎮静・抗炎症作用があり、リラックス効果にも期待できます。
また、「ティートリー」の精油は、免疫力UPが期待でき、粘膜の炎症を和らげるとされています。(※1)
マスクスプレーで外でも爽快
花粉症の時期に外でスッキリ感を得たいときにオススメなのが、『マスクスプレー』。
製品として発売しているものありますが、家庭でも作ることができます。
〇用意するもの
- 精油
- 無水アルコール
- 精製水
- スプレー容器
- スプレー容器に無水アルコールを5ml入れます。
- 好きな精油を3~5滴たし、よく混ぜ合わせます。
- 精製水を45ml加え、さらによく振って混ぜあわせます。
- マスクの肌がふれない外側に軽くスプレーして着用します。
爽やかな香りに包まれ、マスクの嫌なニオイも気にならなくなります。
スプレーは部屋の芳香剤としても利用できるので、花粉症の季節は、お部屋をすっきりとした香りで包むのもオススメです。
芳香拡散器+加湿器で

精油の王道的な使い方は、芳香拡散器(アロマポット、オイルウォーマー)で焚くこと。
電気式の芳香拡散器に2~3滴たらして香りを楽しみます。
とくに花粉症の時期は、芳香拡散器と同時に加湿器を利用すると鼻の粘膜のケアになります。
加湿器の近くに芳香拡散器を置くと、加湿器の風で香りが拡散されやすくなります。
近年は、加湿器とアロマ芳香器が合体した「アロマ加湿器」もあり、風邪や花粉症のシーズンは重宝するアイテムとして人気を呼んでいます。
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手持ち運びできるハンカチタイプ
いちばん手軽で、持ち運びも可能な方法があります。
それは、ハンカチやティッシュに精油を垂らして吸入する方法です。
また、先ほど説明したアロマスプレーを作って持ち歩き、ハンカチに染み込ませてもいいですね。
※1 ことりっぷ記事より抜粋

