心筋梗塞とは?
どんな病気? 分かりやすく解説
ズバリ!
心臓の血管が詰まる病気です。
梗塞については脳梗塞の記事でピイたろが質問していますよ。

日本人の死亡原因の第2位が心臓の病気です。
心筋梗塞は、発病が直接命にかかわる非常に怖い病気です。
心臓は筋肉の塊のような臓器で、人が生きている間、絶えず収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送っています。
もちろん!ピイたろが寝ているときも・・・。
エッ!?寝てるときも!?
心臓の筋肉自体の細胞も、活動のために多くの血液を必要としています。
心臓の筋肉に血液を供給している血管(冠動脈)に動脈硬化が起きていて、そこに血栓(けっせん:血のかたまり)ができて血流が妨げられると、心臓の筋肉は途端に血液不足になります。
そして激しい胸の痛みが起こります。

これが心筋梗塞の発作です。
1分1秒を争う状態なので、すぐに救急車を呼んでください。
発作が治まったあとも、心臓の細胞はほとんど再生しないので、心筋梗塞で失われた範囲は、線維のような組織(硬くなるというイメージで大丈夫です)にかわります。
その影響で、心臓の収縮・拡張が弱くなったり、心拍のリズムが乱れやすくなったりするなどの後遺症が残ります。
なお、発作の程度が軽くて心臓の筋肉が障害されずに済むのが、狭心症です。狭心症から心筋梗塞に進行するケースもあります。
簡単に言うと、心臓に栄養を送る血管です。

数字で見る心筋梗塞
- 心疾患の患者数は、172万9,000人
- 虚血性心疾患の年間医療費は、7,503億円
- 心疾患の年間死亡数は、19万6,926人
- 急性心筋梗塞患者の14%は病院に搬送される前に心停止
- 急性心筋梗塞による急性期死亡率
(発症から30日以内の院内死亡率)は6~7% - 喫煙者が禁煙すると、10~14年で
心筋梗塞の危険が非喫煙者と同レベルになる
心筋梗塞の予防法と治療法

心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化が進み、その中で血液が固まってしまう発作が、心筋梗塞です。なので、心筋梗塞の予防は、動脈硬化の進行予防とイコールです。
動脈硬化の進行予防には、その危険因子である高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などを治療すること、そして禁煙が欠かせません。
血清脂質値や血圧、血糖値をしっかりコントロールすればするほど、心筋梗塞になりにくいということが、世界中の研究から証明されています。
そして今は、それらの検査値をしっかりコントロールする方法が十分、確立されています。動脈硬化の危険因子を減らせるということです。
心筋梗塞を起きにくくし命を守る術がすでにあるということです。それを実践するかしないかは、あなた次第です。
動脈硬化の危険因子である、脂質異常症や高血圧、糖尿病は、しばしば肥満という共通の原因から起きてきます。また近年では、見た目は肥満に見えない“隠れ肥満”の怖さが注目されています。
みなさんが知っている、メタボリックシンドローム。

肥満やメタボリックシンドロームの人は、まず内臓脂肪減少を中心とした減量が第一で、それによって危険因子の多くを改善できますね。
もし心筋梗塞が起きてしまった場合は、再発を防ぐために、血清脂質値をより一層厳格にコントロールしていくことになるかと。
血液中に含まれる脂質。中性脂肪やコレステロールなどが存在し、バランスが崩れると動脈硬化を促進するよ。
関連する生活習慣病
★の数が多いほど関連が強いことを意味します。

★★★
動脈硬化
⇒心筋梗塞の原因は動脈硬化です
★★★
狭心症
⇒心筋梗塞の一部は狭心症が進行して発症します
★★☆
高血圧脂質異常症(高脂血症)糖尿病肥満症/メタボリックシンドローム
これらは心筋梗塞の危険因子です。
まとめ
一言でいいますと
肥満に気をつけよう!
ということですね。
最後までみて頂きありがとうございました。
↓動脈硬化の記事(最下段)で、冠動脈と狭心症の説明がありま~す
