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【1年目の看護師】転職は難しい?再就職先は見つかる?

ナース転職成功

この記事を読んでいる方は、こんな悩みを抱えていませんか?

『人間関係のストレスで、仕事に行くのがつらい・・・。』
『膨大な仕事量に対して、給料が見合っていない・・・。』
『夜勤や勉強など、体力的にキツイことが多い・・・。』

中でも、1年目の看護師はまだ経験も浅く、誰に相談すればいいのかも分からずひとりで悩みを抱えてしまう方が多い傾向にあります。

 

ただでさえ、一般の人にとっても仕事を辞めるというのは大きな決断です。新人の皆さんであれば、なおさら不安があるのは当然のことです。

『職場に迷惑をかけるので、辞めると言いづらい・・・。』
『どうやって伝えれば円満退職できるのか分からない。』
『1年も働いていないのに辞めてしまったら、次の職場が見つからないのでは?』
『奨学金を返済しないといけないので、病院をやめられないのでは?』

転職ナース
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でも、安心してください。

短期間で辞めても次の職場は問題なく見つかりますし、病院サイドがあなたの退職を拒否し、むりやり働かせるという権利は一切ありません。

この記事では、『辞めたい』と思っている新人看護師さんが抱える悩みや不安について、解決策を解説していきます。

看護師は辞めやすい?2年目までに14%の看護師が辞めている

看護師は一般の仕事と比べると、夜勤などの不規則な勤務体系で身体の負担も多く、また一方で患者さんの命を最前線で預かるという立場から精神的につらい業務も多く、離職率が高いと言われています。

しかし一方で、求人数も多く、他の業界と比べても圧倒的に求人倍率が高くなっています。

そのため、看護師の転職は他の職種と比べ転職しやすい環境にあります。つまり、勤務年数が少ない1年目の新人看護師さんでも、転職がしやすい職業なんです。

看護職の離職率

「2017年 病院看護実態調査」(公益社団法人 日本看護協会)によると、看護職の離職率は、常勤で10.9%、新卒でも7.6%と、引き続き高い数字になっています。これは、過去5年と比較してもほぼ横ばいで推移しています。
大都市圏、小規模病院はさらに高い離職率となる傾向が続いています。
(参照元:「2017年 病院看護実態調査」 結果報告)

勤続2年目の看護師も加えると離職率は14%を超えると言われています。

転職ナース
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1年目で辞めるのは早すぎることは全くありません。

看護師は転職経験者が多い

看護師の業界では昔から、『5年に一度は必ず転職をする』と揶揄されているほど、離職者・転職者が多い職種です。これは看護師さんが昔はほとんど女性であったため、結婚や出産、育児など女性特有の理由のため辞めてしまう方が多いという理由もあります。

しかし近年では、別の理由も多くなっています。

それは、より良い環境の整った医療機関へと転職をしたいという、自分のキャリアアップをするために転職を希望する看護師の方が多くなっています。

このように、元々勤続年数が低く、一つの勤務先に勤める方が少ない職種のため、転職者に対して理解も得やすい環境が整っているというのも看護師の大きな特徴とも言えます。

1年目の看護師は『第二新卒』を狙おう!

『1年も働いていないのに辞めてしまったら、次の職場が見つからないのでは?』

と、不安になっている方にお伝えしたいことは、むしろ新人だからこそ使える『第二新卒』をご紹介します。

1年目の新人看護師は、まだ研修期間中のため、1人前の戦力として一人で仕事をすべてこなしている方はほとんどいらっしゃらないと思います。『スキルも身についていないのに転職しても、再就職先は見つからないのでは?』と不安になる必要はありません。

むしろ、1年目の新人看護師は転職に向いているんです。

新卒1年目で辞めた場合は他の病院に移った際も、『第二新卒』扱いとなり、再就職先でも新人として研修を受けやすい為、転職するには良いタイミングだと言えます。

1年目より、2年目の看護師の方が引きとめられやすい?

しかし、2年目の看護師は違います。一通りの業務を覚え病院としても戦力として期待されています。

そのため、多くの場合は、『辞めたい』と伝えると、病院からの引きとめの為の説得が行われると思います。

病院側としても新人の1年間は、プリセプターや、様々な研修を行い、看護師として一人前になるように教育を受けさせてきましたので、病院側としても辞められたら大きな損失となります。

お礼奉公中(奨学金返済中)で辞めたらどうなるの?

『奨学金を返済しないといけないので、病院をやめられないのでは?』

病院から奨学金をもらい正看護師資格を取られた方は、奨学金返済期間が終了しないと病院を辞められないと思っている方もいるのではないでしょうか?

結論からお伝えしますと、お礼奉公中に病院を、辞めること自体は問題ありません。

なぜなら、お礼奉公の規約で数年間勤務を強制することは、憲法22条違反(職業選択の自由に違反する)であり、過去の判例を見ても、お礼奉公中に病院を辞めることに対して契約での拘束力はないと、認められています。

円満な退職をするコツと注意点は?

1年目の新人看護師の皆さんももちろんそうですが、2年目の看護師の皆さんが特に注意して欲しい点は、出来るだけ早めに病院側に退職する意思を伝えておくことです。

というのも、看護師は常に人手不足なため、あなたが辞めた後の補充の人員を用意するのに最低2ヶ月は必要となるためです。

社会人として、短い期間だとしてもお世話になった勤務先には迷惑をかけないように、最低でも、2カ月前までには退職を伝えるようにしましょう。

また、病院が忙しくなる時期に退職をするのも好ましくありません。予め職場が忙しい期間が把握出来るようでしたら、その期間を避けて退職日を設定するようにしてください。

辞めたい理由、退職理由をどう伝えたらいいの?

始めて転職する新人看護師の皆さんが一番知りたいのは『退職の理由をどう伝えればいいの?』ではないかと思います。

家族の事情など自分以外の身内が理由で退職する場合は素直に退職理由を伝えるのがベストですが、それ以外の私的な理由が退職理由となる場合は、当たり障りのない理由を考えておくようにしましょう。

特に職場に不満がある、給料に不満があるなど、勤務先の不満をそのまま退職理由にするのは絶対にタブーです。

前向きな退職理由例

一般的な退職理由として使われる前向きな退職理由例は以下になります。

  • 「◯◯科(現在勤めている病院にはない科目)での勤務に興味があり、どうしても希望の科で看護師として働いてみたい。」
  • 「もっと規模の大きな病院の◯◯科に勤務して、看護師として見識を広め、看護師として幅広い経験を積んでいきたい。」

周りの転職経験がある看護師の先輩に相談できるのがイチバンなのですが、職場の先輩には相談しづらい内容ですよね。

その場合は、看護師専門の転職サービスも検討にいれてみましょう。看護師の悩みを知り尽くしたエージェントがあなたの支えになってくれます。

選択肢の一つとして、逃げ道を作る

『休み明けがつらい』
『ベッドから起きるのが難しい』
『仕事に行くことを考えると何もしたくなくなる』

人はだれでも、追い詰められてしまうと正常な判断が出来なくなっていきます。まだ、余裕があるうちに、今の職場以外であなたの居る場所を探すことで、客観的に現状を観れるようになることもあります。

この記事を読んでいる方は、憧れていた看護師としてあるき出し始めたばかりの方が多いと思います。

あなたのこれから長い看護師生活が、より活き活きとした充実したものになりますよう願っております。