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【あおり運転でエアガン乱射】置いていかれた同乗者の女性に事情聴取、車は盗難車だった

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8日午前7時15分頃、愛知県内の東名高速道路上り線を走行している車に対して、後ろから猛スピードで来たワゴン車があおった末、エアガンのようなもので発砲

被害にあった男性は「後ろの車にあおられ、エアガンで撃たれた」と県警に110番通報するなど、非常に危険な事件が起こりました。

現在も逃走中の関西の男性(40)は、未だ捕まっていません。

あおり運転でエアガン乱射|東名高速

あおり運転があったのは、東郷パーキングエリア(愛知県日進市)からー東名三好インターチェンジ(同県みよし市)間。

県警は、被害にあった男性の同乗者がスマートフォンで撮影した動画から、後続の車のあおり運転を確認。道路交通法違反器物損壊の疑いで捜査を始めました。

 

tailgating_airgun

動画には、横浜ナンバーの黒いワゴン車がクラクションを繰り返し鳴らしたり、被害男性や男性の車に向けて、エアガンのようなものを何十発も撃つ様子などが映っています。

また、エアガンの弾と思われるものが当たる音も記録されていました。

 

エアガンに満足したのか、あおり運転を続けた男は被害を受けた男性の車を追い越し去っていきましたが、

前の軽自動車や他の車に対しても、しつこくクラクションを鳴らしていたそうです。

 

エアガン乱射男のその後は…

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ワゴン車は約1時間後、岐阜県瑞浪市の中央自動車道上り線の路肩に、燃料切れ状態で止まっているのが発見されました。

パトロール中の岐阜県警の警察官が路肩にいる男女を見つけ、運転手の男に事情を聴こうとした際、同乗の女性を残して逃走

取り残された女性は、豊田署に任意同行して事情聴取が行われました。

被害者男性「怖くてパニックに」

被害に遭った車に乗っていた名古屋市の会社員男性(23)は毎日新聞の取材に「エアガンで撃たれていると知り、本当に怖くてパニックになった」と証言しています。

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男性は同僚男性(23)が運転する車で出勤途中でした。

追い越し車線に車線変更をした際、後続の黒いワゴン車からクラクションやパッシング(※)、急接近などのあおり行為を受け、さらにエアガンのようなもので撃たれたのです。

パッシングとは、ヘッドライトをハイビームで複数回点灯させることで、ドライバー間での合図に使われます。あまりやりすぎると、煽りの意味とも受け取られかねませんので注意が必要です。

ねっこ
ねっこ
ライトがチカチカッ!となるやつです。

 

被害者の男性は「最初は飛び石だと思ったが、後ろを見たら運転席の男がエアガンのようなものを向けているのが見えて驚いた」と話しています。

 

悪質極まりないあおり行為は約5分間続き、ワゴン車の男は追い越しざまにも何かを叫びながらエアガンのようなものを発射。

男性が乗っていた車の後部にはエアガンで撃たれたような傷が4カ所付いていたそうです。

ねっこ
ねっこ
エアガンを乱射し、クラクションをずっと鳴らしていますね。 頭悪い。

 

あおり運転をするとどうなる?刑罰は?

あおり運転によって適用される可能性のある刑罰

下に行くほど、刑罰や罰則が重くなります。

  • 道路交通法違反
  • 暴行罪
  • 危険運転致死傷罪
  • 殺人罪

道路交通法違反

道路交通法は、同方向へ進行する他の車両や歩行者の後ろを進行する際、前の車両などが急に止まったときにも衝突しない程度の車間距離を空けるべきと定めています(道路交通法26条)。

なので、あおり運転などによって前の車との車間距離を詰めすぎると車間距離保持義務違反となります。

刑罰は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科され(119条1項1号の4)、一般道の場合にも5万円以下の罰金が課されます(同法120条1項2号)。

暴行罪

車同士のあおり運転でも、暴行罪が成立する場合があります。

あおり運転で無理に幅寄せをして相手を威圧したり罵倒したりすることも、不法な有形力行使と認められるからです。

刑罰は、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料です(刑法208条)。

危険運転致死傷罪

危険なあおり運転によって交通事故が起こり、被害者が死傷した場合は「危険運転致死傷罪」になる可能性があります。

危険運転致死傷罪とは、危険な運転により事故を起こした場合に適用される犯罪で、酒酔い運転や無免許運転の場合などに検討されることが多い刑罰です。

罰則は、被害者が負傷した場合には15年以下の懲役刑、被害者が死亡したときには1年以上の有期懲役刑となり、非常に重いです。

殺人罪

殺人は、一番悪質であり最悪なケースです。

あおり運転をしたあげくに被害者を死亡させた場合、殺人罪になる可能性があります。

現実に、バイクに追い抜かれて腹を立てた車両の運転者が、およそ1分間車間距離を詰めてバイクを煽り続けて最終的に追突して死亡させた事案において、殺人罪によって立件されたケースもあります。

殺人罪の刑罰は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役刑です。

 

今回のあおり運転の事件で、ワゴン車は盗難車の疑いがあり、車内からはエアガン1丁が押収されました。

「抜かれてムカついたから」「前の車のスピードが遅くつい煽ってしまった」一瞬の負の感情から起こる行動で、殺す気が無かったとしても殺人罪になってしまった人はたくさんいます。

運転マナーをしっかり理解すること、ゆずる精神を持って運転することを忘れないように心がけたいものですね。

 

エアガン乱射男の今後は、分かり次第こちらの記事に更新します。