求人には、①公開求人、②企業名非公開求人、③サイト非公開求人の3種類があるということをご存じでしょうか?
- 公開求人
- 企業名非公開求人
- サイト非公開求人
今回、転職を考えている薬剤師の皆さんにお伝えしたいのは、②企業名非公開求人と、③サイト非公開求人についてです。
なぜなら、これらの非公開求人には、年収600万円以上などの高待遇な薬剤師求人が豊富にあるから。
「希望条件を満たす職場がなかなか見つからない…。」とお悩みの方も、もしかしたら非公開求人のなかに、自分の希望する条件に近い求人があるかもしれません。
それでは、それぞれの求人の特徴についてご紹介致します。

Contents
1.薬剤師の「公開求人」とは?

公開求人とは、薬剤師の転職サイトや求人情報誌などに掲載されており、誰もが閲覧することのできる求人情報のことをいいます。
気になるエリアや業種の薬剤師求人を気軽にチェックできることが最大のメリットであり、平均的な雇用条件の勤務薬剤師求人はここに集まります。
2.薬剤師の「企業名非公開求人」とは?
「企業名非公開求人」とは、求人概要はサイトに公開しているものの、社名や詳しい勤務地などは伏せている薬剤師求人のことです。
転職エージェントに登録してコンサルタントに求人の詳細を問い合わせることが必要です!
企業名非公開求人は、公開求人と比べて高年収な勤務薬剤師求人、もしくは管理薬剤師求人などが多いのが特徴です。
企業名を非公開にしている理由、いま働いている職場の薬剤師に見られると不利益があるから。
たとえば、現在働いている薬剤師に、条件を見直して募集をかけていることが分かったら、「私よりも高年収で求人が出ている!」と不満につながる恐れもあります。こうしたトラブルを避けるためにも、企業名を非公開にしているのです。
裏を返せば、現職の薬剤師に知られたくないほど高待遇な求人が揃っているということ。
「高年収で転職したい」「管理薬剤師としてキャリアアップ&年収アップしたい」といった薬剤師の方には、メリットが多いのです。
3.薬剤師の「サイト非公開求人」とは?
最後にご紹介する「サイト非公開求人」は、薬剤師求人サイトには掲載されていないので、自力では決して調べることができない薬剤師求人です。
求職者と事業所の要望がマッチしている場合に、転職エージェントから求人情報が提供される形が基本です!
サイト非公開求人は大きく二つのケースに分かれます。
3-1.急募の薬剤師求人
サイト非公開求人の一つは「急募の薬剤師求人」です。
求人広告を作成・掲載する手間を省いて、すぐに募集を開始したいときにこの形式がとられます。
また、急募求人は厚待遇での採用が多いため、公開すると応募が殺到してしまいます。
そこで、転職エージェント経由に限定して、効率的に採用活動を進める事業所も珍しくありません。
3-2.要求水準が高い薬剤師求人
もう一つは、「戦略的に重要なポジションの薬剤師求人」であるケース。
新規プロジェクトメンバーや、マネジメント層の募集など、ポジションが戦略的に重要な場合は、非公開求人として募集が行われます。
非公開にすることで同業他社に情報漏洩を防ぐというのはもちろん、高い資質をもった薬剤師だけを面接できるように、転職エージェントをフィルターとして利用しているのです。
このような2つの理由から、サイト非公開の薬剤師求人には高年収や管理職の求人が非常に多く揃っています。
「経験を活かして年収アップしたい」という方はもちろん、「キャリアアップしたい」「できるだけ好条件で転職したい」という薬剤師の方にもメリットが多い求人といえます。
4.失敗しない薬剤師の転職はズバリ『転職エージェントを活用』すること!

薬剤師の皆さまが普段ご覧になっている求人は、全体のごく一部だということがお分かりいただけましたか?
高条件の薬剤師求人を見つけるには、転職エージェントに登録してコンサルタントに希望条件を伝えるだけで、自力の希望により近い薬剤師求人と出合えるはずです。
また、転職エージェントごとにもっている非公開求人は異なりますので、いくつかの転職エージェントに登録することを強くおすすめします。
5.おすすめの転職エージェント

転職サイトを経由したほうが良い条件で就職できるため、転職エージェントの利用は必須です。
ここでは、3社以上の転職エージェントを利用することを考えたときにおすすめの転職サイトをご紹介します。
大手の転職サイトとして知られるのが『マイナビ薬剤師』。
求人募集の数が非常に多く、必ず併用して活用するべき転職エージェントです。
たくさんの求人を保有し、転職エージェントがその中から最適な条件の求人をピックアップする形となります。
既存求人から選ぶことになりますが、面接時は転職サイトの担当者が同行してくれて条件交渉をしてくれるなど、大手にも関わらず手厚いサービスを実施してくれます。
ゼロの状態から求人を作る形式に特化した転職サイトが『ファーマキャリア』。
薬剤師に希望条件をヒアリングした後、それに合う求人を探し出して提示します。
既存の非公開求人であっても、実現が難しい案件が存在します。ただ、求人をオーダーメイドで発掘するため、むしろ難しい案件に強いという特徴があります。
自分で求人票を選ぶことはできませんが、こうした転職エージェントを利用することで転職での成功確率がさらに高まります。
転職エージェントの中でも、非常に多くの求人数を誇る転職サイトが『薬キャリ』。
企業名を公開している求人はあるものの、実際のところほとんどが非公開求人です。
既存求人の中から選ぶ形の転職サイトにはなりますが、多くの選択肢の中から適切な募集を選べるようになります。
薬キャリの場合、派遣求人についても取り扱いがあるのも特徴です。
一般的な転職サイトでは派遣求人案件が存在しないものの、むしろ派遣薬剤師に強みのある転職エージェントが『お仕事ラボ』。
正社員やパート・アルバイトの求人も多いため、あらゆる選択肢の中から求人を選べるようになります。
大手薬局のグループ会社であるため、いろんな企業とのつながりが強いです。
事前面談が可能という特徴があります。既存求人から非公開求人を選ぶ形の転職エージェントになります。
中規模の転職エージェントにはなるものの、非常に歴史が古くインターネットが存在する前から薬剤師専門の転職サイトを運営している会社が『ファーネットキャリア』。
事前面談にこだわり、面接同行や就職後のフォローまで含めて手厚い転職支援をしてくれるのが特徴です。
求人を紹介する前の事前面談により、ファーネットキャリアも同様にゼロから求人を作れる会社になります。
自社で求人票を保有しつつも、薬剤師の要望に応じて難しい案件の求人を発掘できる優れた転職サイトになります。
6.まとめ

薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。
自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。
一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。
ですが、先ほどご紹介したように、転職サイトによってもかなりの違いがあるため、サイトごとの得意分野を理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。


