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薬剤師の人間関係が辛くなる理由は?人間関係が悪い職場環境の特長とは

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薬剤師は、職場の人間関係に悩む方が多いと言われており、それが原因で退職する薬剤師は後を絶ちません。

一体なぜ、人間案系で悩む薬剤師が多いのでしょうか?

この記事では、薬剤師が人間関係で悩む理由について検証し、そこから脱するためのコツをご紹介します。

1.薬剤師が人間関係に悩む原因は?

まずは、薬剤師が職場の人間関係に悩む原因を探ってみましょう。

1-1.閉鎖空間である

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調剤薬局の場合、狭い空間で特定のスタッフと仕事をしなければならないため、人間関係の悪化に影響します。

調剤スペースはとても狭い空間なので、他のスタッフとの距離が近い状態で働かなければならず、無意識のうちにストレスを蓄積してしまいます。苦手な上司やスタッフが一人でもいる場合は、とくにストレスが溜まりやすいでしょう。

また、調剤スペースだけでなく、薬局全体で見ても空間にはそれほど余裕がない場合が多く、逃げ場がないことも挙げられます。

これでは人間関係に悪影響があるのは当然と言えるのかもしれません。

1-2.対人の仕事である

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薬剤師は、多くの患者だけでなく他のスタッフとも連携を取らなければならないため、対人の仕事と言えます。

関わらなければならない人の数が多いほど、当然人間関係の問題も発生しやすくなるでしょう。

1-3.女性が多い職業である

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女性の多い職場は、人間関係のトラブルが発生しやすいと言われています。

薬剤師の男女比は3:7で、圧倒的に女性が多い世界であるため、人間関係のトラブルも発生しやすい環境にあるといえます。

1-4.責任が重く、雰囲気がピリピリしている

調剤ミスは、薬剤師にとって絶対に起こしてはならないことです。小さなミスでも、患者の健康はおろか、生命を危険にさらしてしまうケースもあります。

薬剤師はつねにそのプレッシャーと戦い、正確な調剤を行わなければなりません。

緊張感を持って仕事をしなければならず、なおかつ患者やスタッフにせかされることがあると、雰囲気もピリピリするのは当然でしょう。

そういった雰囲気の中で仕事を続け、いつしか人間関係もギクシャクしてしまったという例も多いようです。

1-5.業務量と薬剤師人数が比例していない職場

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人間関係が悪い職場の特徴のひとつに、業務量と薬剤師の人数が比例していないことがあります。

例えば調剤薬局だと、処方箋枚数が多いのに薬剤師の人数が少ないと、患者が待たされてイライラしたり、最悪クレーム対応に追われることになります。

その対応で更に他の患者が待ち、スタッフはさらに焦りを感じ…という悪循環が起こり、現場の雰囲気も悪くなる一方です。

実際に、「忙しさのあまり退職を考えたことがある」と答えた人は52.2%を占めており、約2人に1人が「キツイ」「辞めたい」と考えたことがあることが分かります。(薬プレッソ調べより)

2.人間関係が原因で転職する場合のポイント

職場の雰囲気も悪く人間関係にの改善が望めない場合は、思い切って転職を検討してみるのも良いでしょう。

ですが、退職理由を「人間関係」のみに限定するのはあまりお勧めできません。

人間関係に次ぐ「二番目の退職理由」を探してみましょう。

二番目の退職理由例
  1. キャリアアップがしたい
  2. 業種を変えてキャリアを広げたい
  3. 給与をアップさせたい
  4. より幅広い診療科の調剤に挑戦したい

このように、前向きな理由をもった転職志望者として面接に望むようにしましょう。

 

なぜ意識を変えることが大事かというと、人間関係のみが原因で転職する場合、面接官にそれが伝わってしまう可能性が高いのです。

そこで、意識を第二の理由に集中させる、というわけです。その理由が前向きなものであれば、むしろ好印象を与えることができるでしょう。

3.人間関係の良い職場を探すには?

薬剤師

前向きな動機を持って面接に臨み、転職に成功したとしても、再び人間関係に悩んでしまっては意味がありません

そこでおすすめなのが薬剤師専門の転職サイトに登録し、エージェントに相談することです。

tensyoku
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エージェントにとって、求人を出している企業はクライアントなので実際に足を運んでいます。その雰囲気や人間関係を肌で感じています。

エージェントは、薬局やドラッグストアなど、薬剤師が働く職場を数え切れないほど見てきたプロです。エージェントは人間関係の良し悪しについても、すぐに判断できる確かな目を持っているのです。

転職サイトに登録して気になる求人が見つかったら、人間関係についてエージェントに質問してみましょう。

その際に、本当は雰囲気の悪い職場なのに「人間関係良好でおすすめの職場ですよ!」など、都合の良い返答をすることはありません。なぜなら、自分が紹介した人材が、転職後すぐに辞めてしまうことはエージェントとしてもデメリットだからです。

 

まとめ
  1. 人間関係以外の転職理由(動機)を探し、それを強く意識して前向きに転職活動に望むこと
  2. 薬剤師専門の転職サイトに登録し、エージェントに気になる求人の人間関係について質問すること

この二点を押さえれば、人間関係に悩むあなたも、理想的な職場に転職できる可能性がグッと高まるはずですよ。