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薬剤師の転職理由で多いのは何?勤務場所によってストレスも違った!?

薬剤師

薬剤師は、一般企業よりも比較的転職がしやすい職種であり、中には数回に渡って転職を繰り返す薬剤師もいます。

では、薬剤師はどのような理由から、転職を決断するのでしょうか?

この記事では、「薬剤師に多い転職理由」について紹介します。

薬剤師の転職理由は?

薬剤師

薬剤師の転職は、スキルアップのため薬局薬剤師が病院を目指したり、給与アップを望んで病院からドラッグストアへ転職することもありますが、

「調剤薬局から他の調剤薬局へ」「病院から他の病院へ」など、同じ業種・業態への転職が高い割合を占めています

なぜ同じ業態を選択するにも関わらず、同じ職場ではなく、転職という選択をするのでしょうか。

 

こうした転職理由として多いのは、以下の理由があります。

  1. 環境・生活の変化
  2. 人間関係
  3. 労働環境が悪い
  4. 給与に不満がある
  5. 仕事内容があっていない
  6. スキルアップ、キャリアアップのため

 

調剤薬局やドラッグストア、病院など、勤務場場所によっても転職理由は分かれますが、大まかな薬剤師の転職理由はこれらが挙げられます。

1.環境・生活の変化による転職

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薬剤師の転職理由に限らず転職理由で多いのが、結婚や妊娠、出産といったライフイベントやライフスタイルの変化に伴う転職です。

女性の場合は特に、妊娠や出産、子育てのため、育児休暇が取得できるなど働きやすい職場に転職するパターンも多く見られます。

また、結婚に伴って引っ越しをしたり、配偶者の転勤などで働き続けることが難しくなり、やむを得ず転職を選択する方も多くいます。

2.人間関係

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薬剤師の転職理由の中でも多いのが、人間関係の問題です。

例えば、調剤薬局で働く薬剤師の場合、調剤薬局は基本的に少人数の店舗が多く、限られた人間関係のなかで働くことになります。

そのなかで問題が起きたり、人間関係が悪い状態が続くと、転職を考えてしまうのです。

 

他にも、病院勤務の薬剤師の場合、チーム医療で他職種との関わりがあり、人間関係も複雑になりがちです。

一般薬剤師同士の狭い人間関係に加えて、医師や看護師と接する機会も多いため、院内での立場関係によっては細かい気遣いが必要となり、気苦労が絶えないという一面もあります。

薬剤部長との意思疎通の悪化や、看護師との仲が悪くて転職を検討する方もいます。

さらに病院勤務では、基本的に転勤や人事異動がなく、調剤薬局やドラッグストアのように異動や転勤による環境の変化が期待できない環境でもあります。

3.労働環境が悪い

人が足りないために忙しすぎたり、夜遅くまで残って働かなければいけなかったりと、労働条件が悪いことによる転職理由が多いのです。

働き始めたときは労働環境が良かったとしても、一気に労働環境が悪化することはよくあります。

例えば調剤薬局の中で仕事のできる人が1ヵ月で2人も辞めてしまい、急に仕事の量が増えるなどの事態に遭遇するのは珍しいことではありません。

4.給与に不満がある

薬局であれ病院であれ、薬剤師として働く以上は誰もが年収を上げたいと考えます。

特に、病院薬剤師は大病院になるほど年収が少ないため、今後のことを考えて調剤薬局などに転職するケースは多いです。

家族を養わないといけないという理由から、病院から調剤薬局・ドラッグストアへ転職する男性薬剤師はかなり多いです。

もちろん、年収を上げるために今の薬局から他の薬局へ転職することも頻繁に行われています。

年収アップを実現するために働くのであれば、調剤薬局へ転職だけでいいかもしれませんし、人によっては残業が発生するOTCドラッグストアや調剤併設ドラッグストアが良いかもしれません。

病院薬剤師はとくに転職が多い

病院薬剤師は非常に給料が低いことで有名です。

月収22~24万円であるのは珍しくなく、手取りにすると20万円を切るのは普通です。

場合によっては、手取りではなく基本給が20万円ほどのケースもあります。

また、病院薬剤師はほとんど給料が上がらないため、こうした人の多くが高い年収を求めて調剤薬局やドラッグストアへ転職するのです。

年収アップを一番に望むのであれば、企業薬剤師、もしくはドラッグストアが良いでしょう。 

5.スキルアップ・キャリアアップがしたい

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慢性期病院であれば、基本は同じ薬の処方になるため、良く言えば落ち着いて仕事に従事することができるものの、悪くいえば毎日決まりきった仕事なので新たな知識は磨かれにくいです。

そこで、急病を患う患者さんが毎日押し寄せてくる急性期病院へ転職すればどうでしょうか。これであれば、患者さんの容態は日によって変わっていき、それに伴って薬の内容も変化します。

こうした急性期病院では非常に忙しく働くことになるものの、知識や技術という面では大きくスキルアップできます。

 

また、キャリアアップの一環として転職する薬剤師もいます。「いまの職場ではポストの空きがなく、昇給・昇進がほぼないので他の職場で上を目指す」というのがキャリアアップによる退職理由です。

管理職を目指すほど、そのポストは少なくなります。いくらスキルアップして技術を磨いたとしても、ポストに空きがなければ昇進できません。

そこで、いまの技術や知識を活かして他の職場で上位のポストに入り、キャリアアップ転職を目指すのは珍しくありません。