転職・仕事

薬剤師の転職におすすめの時期は夏だった?退職の意思を伝えるベストなタイミングはいつ?

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薬剤師Aさん
薬剤師Aさん
薬剤師の転職におすすめの時期はありますか?

「転職先の選択肢」の決め手となるのは求人の質と量ですが、7~9月は選択肢が最も多く、質もいい時期だといわれています。

では、なぜ7~9月がベストなのか説明していきます。

求人数が多いのは1~3月と7~9月

薬剤師

1月~3月と7月~9月は年間を通して最も転職市場が活発になり、求人数が増える時期だとされています。

普段は採用活動をしていない企業・病院の珍しいポストも募集されていることもあり、レア求人を探している薬剤師には絶好の転職時期といえるでしょう。

1~3月が多いワケ

1~3月は、「新人と一緒に研修を受けてもらえる」などの理由から、企業としては中途採用であっても4月入社が理想的です。そのため、4月入社に合わせて1~3月に求人が増えます。

7~9月が多いワケ

7月~9月は、下半期のスタートである10月入社を狙って求人が増えますが、お盆休みのある8月が入ってしまうこともあり、1~3月ほどは求人が多くならないとされています。

このように、1~3月、7~9月は求人が最も集まりやすいため、採用担当者は自社の求人を目立たせようと通常よりも好条件に設定することがあります。

なので、高収入や福利厚生の条件が良い求人を狙う薬剤師にはおすすめの転職タイミングです。

求人数が多い時期=ライバルも多い!

就活

年度末である1月~3月には、「ボーナスももらったしそろそろ辞めよう」「4月にキリ良く次の会社に入社したい」など、退職したい薬剤師が一斉に転職活動をしている時期です。

そのため、求人条件を絞りすぎて悩んでいると、周りの薬剤師たちが一足早く求人に応募して内定を貰ってしまう可能性があるのです。

つまり、1~3月はゆっくりと吟味して求人を選ぶことが難しい時期といえるでしょう。

焦って決めた企業が本当は自分に合った企業でなかった、なんてことも起こってしまうかもしれません。

3~4月は求人数が多くなる一方で、ライバルの数も増えます。経験豊富でスキルに自信がある人にとっては選択肢が増えるいい時期ですが、そうでない人にとっては転職の難易度が上がってしまいます。
第2新卒やブランク明けなど、スキルにあまり自信がない人はこのタイミングでの転職は避けたほうがいいかもしれません

夏に採用できている職場は求人の質がよい!

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冬季は、世間一般的に繁忙期です。とくに1月は、年末年始に病院が閉まっていて受診できなかった患者さんが医療機関に殺到します。

寒い時期ですので風邪やインフルエンザの方の受診も多く、3月ごろになると花粉症の方も増えてきます。風邪やインフルエンザ、花粉症と患者さんが増えるイベントが立て続けにあるため、どこの医療機関も忙しいことが普通です。

そのため多くの薬局にとっては、夏の間に採用活動を行う方が安心して冬に備えることができるのです。

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忙しい時期に求人を出している企業の中には、「人手がたりないからとりあえず年収を高めにして募集を出してみよう」という企業も少なからず存在します。

なので、職場が忙しくなる冬ではなく、夏の間に求人を出している企業は、計画的な採用活動ができていると考えられます

職場ごとのおすすめ転職時期は?

薬剤師の働き方は、調剤薬局、ドラッグストアや病院と、はたらく場所によって大きく変わってきます。

各職場によって求人が多くなるタイミングが違うので、それぞれ紹介していきます。

a.調剤薬局・ドラッグストアの求人

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調剤薬局やドラッグストアは人手不足が続いており、1年を通して求人数が多いため、いつ転職活動を始めてもそこまで差はありません。

その中でも4月は年度切り替えのタイミングで後任補充がされるため、市場に出る求人数が多くなります

よって3月から4月にかけて転職活動を行うとより良い条件の求人を見つけられる可能性が高まります

b.病院の求人

 

病院

病院は薬局やドラッグストアに比べて施設数が少ないうえ離職率も低いため、転職市場に出てくる求人は1年を通して非常に少ないです。

しかし4月に退職者の穴埋めをするための応募枠が増える時期がきます。そのため病院に転職をしたい場合は唯一のチャンスである4月を逃さないようにしましょう。

c.企業の求人

オフィス

企業も病院同様、求人数が一年を通して少ないのが特徴です。

企業の場合、社内体制を整備するために2~3月に採用活動を活発化させます。1月頃から徐々に求人が増えてくるので、12月末あたりから求人を探し始めるのがおすすめです。

ボーナスをもらってから辞めたい人におすすめの転職時期

ボーナスをもらったあとの7月・1月は、転職時期としておすすめです。

転職薬剤師
転職薬剤師
もらえるものをもらって辞めるのは悪ではありませんよ。

しかし、ボーナスをもらう前に退職を伝えてしまうと、ボーナス額を減らされてしまったり、場合によってはボーナスをもらえないなんてケースもあるようです。

そうならないためにも、ボーナスについてのルールが就業規則に記載してあるかを確認しましょう。もしない場合は、ボーナスをもらった後に退職を申し出るなど工夫が必要です。

職場に迷惑をかけない時期は?

会社に迷惑をかけないため、退職を伝えた後に職場内での人間関係が悪くならないためにも、「退職の意思を伝えるタイミング」はとても大切です。

次の職場で気持ちよく働くためにも、ベストなタイミングを知っておきましょう。

薬剤師

2~3か月前に伝えるのがベスト!

基本的には、追加で1名採用するためには、求人広告を出し、面接し、内定後に必要書類を揃えてもらい、といったプロセスは1ヶ月以上かかるものです。

労働基準法上は「退職届を出してから2週間以内」での退職が認められていますが、職場・会社側から不本意な引き止めを受ける事なく円満に離職するためには、3ヶ月前の切り出しがおすすめです。

会社や職場に必要以上の迷惑をかけないよう、「立つ鳥跡を濁さず」での円満退職をこころがけましょう。